お客様事例

株式会社森組様

土石流や雨量の変化をクラウドで警戒
施工品質改善や安全意識向上にもさらなる手ごたえ

現場ロイド製品の複合活用で災害復旧現場の安全対策を実施

森組様は、2017年7月に起きた九州北部豪雨による大規模な土砂崩壊地域において、災害復旧工事として砂防堰堤を建設されています。
現場付近にある崩落斜面の動態観測、および堰堤上流域にあたる河川の土石流監視用途としてぐらロイドを複数台ご利用いただいたほか、現場全体を俯瞰できる位置に設置された視点変更可能な遠隔監視カメラと、河川増水リスクに備えて降雨量の変化を監視するクラウド雨量計をご採用いただいています。
このようにひとつの現場でDXソリューションを複合的に活用することで、現場の生産性向上と安全対策を推進されています。

  • 目的

    現場での二次災害(土石流等)に備えた、見える化による安全対策。
  • 課題

    見える化する現場は山間の河川流域であり、動作に必要な電波や日照に制約が多い。
  • 効果

    河川上流域での土石流警戒と、法面の動態観測を一つの仕組みで低コストに実現。
    映像を通じた意思疎通が、施工品質改善や安全意識向上につながった。
株式会社森組様は大阪府・大阪市に本社を置く総合建設企業。
豪雨災害による被害の復旧工事において、現場ロイド製品を安全対策の一環としてご利用いただいています。
ご採用いただいた経緯や導入後の変化について、同社の管理技術者 現場代理人 住田 知己様に
お話を伺いました。

安全対策として同一現場に数種類のサービスを採用

–––– 災害復旧工事の一環として砂防堰堤を建設されているとのことですが、それぞれの製品はどのように活用いただいているのでしょうか。

住田様 雨による土砂や倒木の流出に警戒するため、ぐらロイドを採用しました。あとは現場を俯瞰する遠隔動画カメラと、雨量クラウド計測システムも、全てソーラー電源で稼働させています。(※ 複数台の子機は、河川上流域にある入り組んだV字谷の崩壊地に配置され、全て1台の親機に無線で接続されている。)

ぐらロイド傾斜計(左:子機)とクラウドロガー(右:親機)

珍しい使い方のようですが、ぐらロイドは地すべりの検知だけでなくワイヤーセンサー代わりとして土石流警戒にも使用していて、助かっています。

懸念だった電源や通信に関する問題もクリア

–––– 製品の導入にあたり、課題があればお聞かせいただけますでしょうか。

住田様 砂防堰堤を作る場所というのはたいてい山間部のため、今回の現場も非常に通信状態が悪いのが悩みでした。
そこでエコモットさんに協力いただいて現地の電波状況を調査してもらった結果、全ての子機との通信とモバイルネットワークへの接続の両方を確立できるほんのわずかな箇所を発見することができ、大変助かりました。
また山の中ですので当然電気もないという問題も抱えていて、過去に利用したソーラー電源などは、悪天候 が続くと使いたい時にバッテリーが切れているんですよね。しかし今回採用したソーラーバッテリーではそういった不具合は一度もなく、本当によかったです。

ミルモットHDで現場の状況をリアルタイムで遠隔監視。ソーラーパネルの設置により電波を供給

現場の映像を介した本社との連携が継続的な品質改善につながる

–––– 導入して変化が見られたそうですが、どのような点で変化があったのでしょうか。

住田様 ミルモットHDを導入したことにより、作業員の安全に対する意識がより一層高まったように思います。
当初は河川増水を監視するために導入したカメラですが、現場でも見通しのよい目立つところに設置されていることもあり、作業員も自ずと適度な緊張感と一段高い安全意識を持って作業に臨む姿勢がみられるようになりました。
また、視野を360°変更することができるため、別方向に位置する切土法面のような構造物の確認にも活用しています。お互いに映像を見ながら、本社からのフォローやフィードバックを交えて作業できるため、確認によるタイムロスや認識のズレが減りました。高画質で視野の変更やズームができるので、現地の状況を目視に近い状態で映像で 確認できるのは非常によいですね。
常に先回りした安全対策に加え、映像を通じて現場と本社のダブルチェックが働くことによる施工品質 改善や安全意識の向上。これは大きかったですね。

本社との密な連携により作業進捗を確認

–––– 今後の展望についてお聞かせください。

住田様 現在も復旧工事は進行中ですが、これからも徹底した安全対策を講じながら、日々の業務改善に繋げていきたいと思います。

【お話を伺った方】
監理技術者 現場代理人  住田 知己 様

株式会社森組

設立
昭和9年2月(1934年)
事業内容
土木建築その他附帯工事及び浄化槽工事の請負並びに工事の調査・測量・設計・監理、砕石・石材並びにその他の地下資源の採取・売買、 公害防止施設並びに機器の製造・販売、岩石を材料とした二次製品の製造・販売、不動産の売買・交換及び賃貸並びにその代理・仲介、 公共施設等の維持管理及び運営、建築・土木資機材の売買
URL
https://www.morigumi.co.jp/

※本事例の内容は2022年6月公開当時のものです。本事例の内容は公開当時より変更されている場合がありますので、予めご了承ください。

お使いいただいた製品

  • ぐらロイド(広域傾斜検知)

    地すべりの恐れがある広域エリアに複数の傾斜計を設置し、警戒値を超えた際にメールやパトランプで管理者や周囲の住民・作業員に対し、地滑りの予兆をアラートとして通知することができます。

  • ミルモットHD(高性能タイプ)

    パソコンやスマートフォン、タブレット等で、離れた場所から現場の様子をいつでも静止画や動画で確認できます。静止画はあらかじめ設定したタイミングで自動的に撮影され、専用クラウドサーバに保存されます。

  • 雨量計測

    現場の雨量(降水量)を離れた場所から安全に把握することができます。河川工事や異常出水の危険性が懸念される現場などの安全対策にお使いいただけます。