お知らせ

2023.10.10

配筋検査ARシステムBAIAS®に鉄筋かご計測機能を追加

場所打ちコンクリート杭についても配筋計測の生産性や作業効率を大幅に改善
iPad Proで撮影した画像から鉄筋径や配筋間隔等の計測を行う「配筋検査ARシステムBAIAS®」(以下「BAIAS」)において、場所打ちコンクリート杭に配筋する鉄筋の間隔を計測する「鉄筋かご計測機能」を追加し、2023年10月10日より提供を開始しましたのでお知らせいたします。
※BAIASは村本建設株式会社との共同開発製品です。
 

■開発経緯
場所打ちコンクリート杭は、現場の地面を掘削して、地上で組み立てた円筒形状の「鉄筋かご」を挿入し、コンクリートを打設して形成される杭です。構造物の基礎となる杭(場所打ちコンクリート杭)が所定の強度を発揮できるよう、この「鉄筋かご」の鉄筋間隔や本数が設計図書の規定を満足するか確認しなければなりません。
特に検査では、テープロッドや巻尺・コンベックスの計測時に目盛りが読みにくい、値がばらつく、といった課題があり、複数の作業員による対応も必要でした。
また多くの配筋検査システムと同様に、「BAIAS」も平面形状の配筋のみ計測可能であり、曲面形状の配筋計測について、お客様からも対応のご要望を数多くいただいておりました。
 
そのため、今回のバージョンアップでは、設計値を表した円形の計測範囲(赤枠)を「鉄筋かご」の円周に合わせ、ARマーカーを現実の鉄筋に重ねることで、「鉄筋かご」の鉄筋間隔を計測する機能(鉄筋かご計測機能)を追加し、平面形状以外の配筋計測への対応を実現させました。
本機能の追加により活用の幅が拡大することで、検査プロセスにおける一層の省力化が期待されます。
 
■配筋検査ARシステムBAIAS製品ページ
https://www.gembaroid.jp/product/baias.html