お客様事例

株式会社大林組様

死角の多い大規模現場で200台運用。
LTE通信が「全作業員の可視化」と「熱中症ゼロ」を両立させる。

株式会社大林組様は大規模な熱延工場新設工事を手がけております。
高所作業が頻発し死角も多い過酷な環境下で、200台規模の「GenVital LTE」が導入されました。通信範囲の制限をクリアし、管理者が客観的に作業員の体調を把握できる体制をどのように構築したのか。その運用と成果について伺いました。

  • 課題

    高所作業や死角での体調不良に気づけず、万が一の発見が遅れるリスクがあった。
  • 解決策

    中継機不要のLTE通信モデルを採用。200台規模の管理フローを確立。
  • 効果

    異常検知時の本人特定が即座に可能となり、過酷な環境下で熱中症発症者ゼロを達成。

大規模現場ゆえの「把握の難しさ」をどう解消するか

株式会社大林組様が手がけている熱延工場の新設工事。地上から8.4mもの高さに及ぶ基礎構造物を築くこの現場では、常に熱中症のリスクが付きまといます。工事事務所長を務める宇渡 康正様は、導入前の課題を次のように振り返ります。
「現場は非常に大規模で、高所作業も頻繁にあります。作業に集中するあまり自身の体調不良に気づかない作業員も少なくありません。万が一、死角となる場所で倒れてしまったら、発見が遅れるリスクもありました」
建設業界全体で熱中症対策が急務となる中、大林組様では「管理者が客観的に作業員の体調を把握できるソリューション」を求めていました。

大規模で高所作業を伴う熱延工場の新設工事。作業員個々の体調を客観的にモニタリングできる仕組みが求められていた。

LTE通信がもたらした広域カバーの安心感

大林組様では、以前から前身モデルであるGenVital Bluetooth版も試験的に利用されていました。しかし、広大な土木現場においては、中継器の設置範囲や電波の到達距離が運用のハードルとなっていたといいます。
「Bluetooth版では電波が届かないエリアがあり、現場の隅々まで網羅することは難しい状況でした。今回導入したLTE版は、携帯電話のネットワークを利用するため、現場内のどこにいても全作業員の状態を把握できます。土木構造物の影や高所であっても、電波の心配をせずに利用できる点はよかったです」
大林組様はGenVitalを使用して2年目になりますが、手応えを感じたようです。
「LTE版を使用して、かなりの進化を感じました。携帯の電波がつながる場所ならどこでも網羅できる。これにより、広大な現場や構造物の影にいる全作業員の状況を、管理画面でリアルタイムに一目で確認できるようになったのは運用面で非常に有効でした」

株式会社大林組 日本製鉄TNpro工事事務所長
宇渡 康正 様

200台規模の運用を支える管理体制

200台規模という導入数は、現場の管理業務としても決して小さくないボリュームです。混乱なくスムーズに導入するために、大林組様では体制面での工夫を行いました。
「多くの協力会社が関わっているため、どの会社に何台提供するか、誰がどの番号のリストバンドを使うのかといった割り振りには気を配りました。定常的に入場する作業員には専用機として提供し、名前とIDを紐付けることで、異常発生時に即座に本人を特定できるよう工夫をしました」
導入時の混乱はなく、現場への浸透は非常にスムーズだったと宇渡様は評価します。

アラートをきっかけに熱中症発症者ゼロを継続

運用開始後、GenVital LTEは管理画面を通じて作業員の体調を可視化しました。
「管理画面で体調の変化を確認した際は、周辺の作業員を通じて本人に声をかけ、状況を確認するフローを運用しました。ときには体調に問題がないケースでもアラートが鳴ることもありましたが(笑)。それも一つのきっかけですね」
水分補給や休憩を促すといった地道な確認を積み重ねた結果、導入期間中、現場での熱中症発症者はゼロという結果を得られました。
装着感についても「通常の時計と変わらず、作業の邪魔にならない」という現場のフィードバックを得ており、実用面での課題もクリアしています。

アラートによる注意喚起を行い熱中症リスクを軽減

熱中症対策から安全管理の最適化へ

来年度以降も熱中症対策として継続利用を検討されている大林組様。さらに、その先の「建設DX」を見据えた期待も寄せられています。
「熱中症対策は今後も継続的な課題であり、活用の機会は増すと考えています。一方で、今後はさらに精度の高い検知や、転倒検知といった機能の充実も期待したいですね。コストとのバランスをみながら、現場のニーズに対し、いかに効率的で精度の高い仕組みを構築できるかが重要だと考えています」

株式会社大林組様

創業
1892年1月
事業内容
総合建設業として、国内外の建築・土木工事の企画・設計・施工を主軸に、不動産開発、都市再開発、再生可能エネルギー等の新領域ビジネスまで幅広く展開
URL
https://www.obayashi.co.jp/

※本事例の内容は2026年3月公開当時のものです。本事例の内容は公開当時より変更されている場合がありますので、予めご了承ください。

             

製品情報

  • GenVital LTE

    NETIS技術名称:現場作業員向け体調管理システム
    「GenVital LTE」はリストバンドにより収集された現場作業員の心拍数と位置情報、建設現場内の暑さ指数から、株式会社大林組が開発した体調管理判定アルゴリズムにより計算された指標が閾値を超えた場合に、瞬時に作業管理者と作業員本人に警報アラートを通知することで、現場作業員の体調管理をサポートするソリューションです。