緊急車両のサイレン等をリアルタイムに検知し、現場の安全管理を自動化。現場実証で検知率98%を達成
このたび、戸田建設株式会社との共同開発による『特定車両検知システム』の開発・運用知見を活用した建設事業者向けの新ソリューション「特定音声検知エッジAIシステム」を、2026年9月より提供開始します。
本システムは、生産性向上AIカメラ「PROLICA」の技術を応用し、屋外用マイクで収集した特定の音声データを事前学習・解析することで、現地でAIがリアルタイムに対象音声を検知します。
音声検知を用いることで、建物やカーブなどの遮蔽物により従来の目視やAIカメラによる画像解析では確認が困難だった環境においても、接近する緊急車両などの存在を早期に検知できるようになります。
各種機器と連動し、工事車両の出庫制御や作業員への注意喚起を自動化することで、工事現場および周辺道路における安全性の向上に貢献します。
<システム構成図>


■開発の背景
建設現場において、工事車両の出入口における接触事故の防止は、極めて重要な課題です。特に、救急病院に隣接する現場など、緊急車両の通行が多い環境では、出庫する工事車両がその走行を妨げないよう、確実な入退場管理が求められます。
従来は誘導員が目視により車両の接近を確認してきましたが、夜間や悪天候、見通しの悪い状況では視認性の確保が困難でした。また、近年普及が進むAIカメラによる画像解析は優れた識別能力を有する一方で、目視と同様に、視界不良や遮蔽物がある条件下では性能を十分に発揮できないケースがあります。
さらに、従来のセンサー技術では、通過車両の検知にとどまり、緊急車両などの特定車両の識別には限界がありました。
こうした課題の解決に向け、GRIFFYは戸田建設と現場ニーズに即したサービスの共同開発を推進。音声解析により特定音を識別する本システムの開発に至りました。
■本システムの主な特徴
1.音声AIによる高精度検知
事前に認識させたい対象音源に適合した機械学習モデルを構築することで、環境ノイズを含む実環境下でも特定音を高精度に識別します。戸田建設の施工現場での実証にて、識別アルゴリズムを改良した結果、検知率98%の高い信頼性を達成しています。
2.視界に依存しない安全管理
音声による検知のため、夜間や悪天候など、視認性が低下する環境でも安定して作動します。これにより、従来の目視やAIカメラによる画像解析では確認が困難だった状況においても 、事故リスクの低減と省人化を両立します。
3.エッジAIによるリアルタイム処理
現場に設置したデバイスでエッジAI処理を行うため、即時に機器連動が可能です。パトランプ、LED表示板、カーゲートなどとの連携により、現場の状況に応じた機器の自動制御を実現します。
■生産性向上AIカメラ「PROLICA」製品ページ
https://www.gembaroid.jp/product/prolica.html
■株式会社GRIFFY プレスリリース
AI音声解析による「特定音声検知エッジAIシステム」を提供開始
https://griffy.co.jp/news/1127