作業員の体調管理システムの選び方(リストバンド型・暑さ指数との組み合わせ・少人数の現場)

作業員の体調管理システムは、何を基準に選べばよいですか
次の7つを確かめて選びます。①何を測り、何をもとに判定するか、②暑さ指数(WBGT)をどこから取るか、③危険が高まったときに誰にどう知らせるか、④熱中症以外の異変も知らせるか、⑤現場で毎日着けられるか(着け方・電池・通信)、⑥設定と運用に手間がかからないか、⑦作業員の健康に関わる情報をどう扱うか、です。
体調管理システムは、熱中症対策の義務(報告の体制と、悪化を防ぐ手順)を整えるための道具の一つです。義務の中身は「建設現場の熱中症対策(2025年6月の義務化への対応)」で解説しています。このページでは、その先の「どのシステムを選ぶか」を扱います。
下の表は、確かめる項目と、その理由、現場ロイドの体調管理システム「GenVital LTE(ゲンバイタル LTE)」がどう応えるかをまとめたものです。
| 確かめる項目 | 確かめる理由 | GenVital LTE の場合 |
|---|---|---|
| 1. 何を測り、何をもとに判定するか | 厚生労働省の熱中症予防の要綱は、心臓の働きが正常な人で、心拍数が数分間続けて「180から年齢を引いた値」を超える場合などを、暑さから離す必要がある兆候として挙げています。心拍数だけでなく、年齢や暑さも判定に入るかを確かめます。 | リストバンドで測った心拍数と、着用者の年齢、建設現場の暑さ指数をもとに、株式会社大林組が開発した体調管理判定アルゴリズムで体調を判定します。結果は「危険」「警戒」「注意」「正常」の4段階で表示します。 |
| 2. 暑さ指数をどこから取るか | 厚生労働省の要綱は、作業場所に暑さ指数計を置くなどして暑さ指数を求めることが望ましいとしています。現場で測った値を使えるのか、気象情報から取るのかを確かめます。 | 屋外の暑さ指数は、民間気象会社からAPIで取得します。そのため、現場で測る機器がなくても使えます。現場に置いた対応する暑さ指数計(お客様が用意)の値を使う設定もあり、その場合は着用者に一番近い機器の値を使います。 |
| 3. 誰にどう知らせるか | 熱中症対策の義務では、症状のある人を見つけて責任者に報告できる体制が求められます。危険を知らせる相手と方法を確かめます。 | 判定の指標が閾値を超えると、作業管理者に、該当者の氏名を含むメールを送ります。メールの送り先は、指標の段階ごとに変えられます。作業員本人も、リストバンドで自分の状態を確かめられます。 |
| 4. 熱中症以外の異変も知らせるか | 作業員から体調不良を伝えられる手段や、倒れたことに気づける手段があると、報告の体制を補えます。 | リストバンドのボタンで管理者に知らせるSOS通知、転倒を検知する転倒通知、動かない状態が続いたときのうずくまり通知があります。ただし、転倒とうずくまりの検知は補助の機能で、必ず検知できるものではありません。 |
| 5. 現場で毎日着けられるか | 着けていない時間や、電池が切れた時間は測れません。着け方、電池の持ち、通信の方法を確かめます。 | リストバンドは約30gで、防水防塵等級はIP68です。センサーが肌に直接触れるように、手首の骨より肘側に着けます。服の上からは着けられません。電池はフル充電で最大約12時間使え、充電は約2時間です。通信はLTE-Mで、リストバンドから直接クラウドにデータを送るため、中継する機器は要りません。 |
| 6. 設定と運用に手間がかからないか | 現場が始まるときや作業員が入れ替わるときには、登録の変更が要ります。管理者が自分で設定できるかを確かめます。 | 専用クラウド「GRIFFY wear.」で、管理者が現場(拠点)、拠点管理者、リストバンド、作業員、地図、メールの送り先を登録します。現場や工区ごとにグループを作り、リストバンドを割り当てられます。リストバンドの表示は英語にも切り替えられます。 |
| 7. 健康に関わる情報をどう扱うか | 厚生労働省の指針は、事業者が扱う労働者の心身の状態の情報は、ほとんどが「要配慮個人情報」にあたる機微な情報だとしています。誰がどの情報を見られるか、本人の同意をどう取るかを確かめます。 | 見られる範囲は、企業全体、担当の現場、担当のグループ、本人の情報だけ、と立場ごとに分かれます。画面で年齢を表示しない設定もあります。利用規約では、お客様が着用者に情報の使い道を説明し、同意を得ることになっています。 |
ほかの対策と組み合わせられるか
厚生労働省の施行通達は、ウェアラブルデバイスでは着けた人の状態を必ずしも正確に把握できるわけではないとしています。そのため、責任者の巡視やバディ制など、ほかの方法と組み合わせることが望ましいとしています。体調管理システムを選ぶときは、ほかの対策と一緒に使えるかも確かめます。
GenVital LTEでは、管理者がリストバンドに「水分補給を!」などの定型文や任意の文を送れます。また、GRIFFYが提供するクラウド計測サービスと連携すると、雨量、風速、傾斜、騒音・振動、粉塵濃度などの計測値が警戒値を超えたときに、リストバンドへ知らせることもできます。この連携の通知には数十秒かかるため、すぐに判断が必要な場面(土石流や河川の氾濫など)には向きません。
作業員の体調をリストバンドで管理できるシステムはありますか
あります。GenVital LTEは、作業員が着けたリストバンドから心拍数と位置情報を送り、管理者が離れた場所から作業員の体調を確かめられる体調管理システムです。NETISに「現場作業員向け体調管理システム」(登録番号:KT-240128-A)として登録されています。
管理者は、専用クラウド「GRIFFY wear.」の画面で、次のことを確かめられます。
- 作業員ごとの氏名、心拍数、暑さ指数の超過の度合い(緑・黄・橙・赤の色)、状態のレベル、リストバンドの電池と電波の状態。データは1分ごとに更新されます。
- 作業員の位置。地図に表示でき、お客様の工事図面を重ねて表示することもできます。
- 日報・月報。通知の回数、心拍数の1時間ごとの最大値、暑さ指数の1時間ごとの最大値をCSVで出力できます。
- 週間レポート。過去2週間分を比べたレポートが毎週届き、AIが体調管理についての助言を示します。
リストバンドの電池の残りが20%以下になると、クラウドへのデータの更新が15分に1回になります。使ったあとは毎回、充電器に戻して充電します。
心拍数と暑さ指数から熱中症リスクを判定する仕組みは、何を確かめて選べばよいですか
判定に何を使うか、判定の結果が何を意味するか、結果を受けて現場で何をするかを確かめます。心拍数と暑さ指数から判定する仕組みは、熱中症かどうかを診断するものではありません。危険が高まっていることを早く知るための目安です。
- 判定に使うもの:GenVital LTEは、心拍数、着用者の年齢、暑さ指数をもとに判定します。位置情報は、管理者が作業員の居場所を確かめるために使います。
- 判定の結果の意味:GenVital LTEの判定は4段階の危険度で、熱中症の判定や診断ではありません。利用規約でも、医療器具ではなく、病気の診療や予防を目的としていないと定めています。
- 結果を受けてすること:どの段階で休ませるか、作業を止めるかは、現場ごとに決めておきます。熱中症対策の義務で作る「悪化を防ぐ手順」に、通知を受けたときの動きを書いておくと、通知を受けた人が迷いません。
GenVital LTEの4段階の表示と「要緊急対応」の表示は、「建設現場の熱中症対策」で説明しています。
少人数の現場でも使える作業員の体調管理システムはありますか
あります。GenVital LTEは、リストバンドとクラウドだけで使えるため、現場に中継の機器や暑さ指数計を置かなくても始められます。管理者が現場を離れていても、メールとクラウドの画面で作業員の状態を確かめられます。
少人数の現場では、責任者が作業をしながら、ほかの作業員の様子も見ることになります。体調管理システムを選ぶときは、次の点を確かめます。
- 現場に置く機器:GenVital LTEのリストバンドはLTE通信で直接データを送るため、中継の機器は要りません。屋外の暑さ指数は民間気象会社から取得するため、現場で測る機器がなくても使えます。
- 通知を受ける人:熱中症対策の義務では、作業中はいつでも報告を受けられる状態が求められます。GenVital LTEのメールの送り先は、指標の段階ごとに変えられます。責任者が不在のときに通知を受ける人も決めておきます。
- 現場を移るとき:GenVital LTEでは、現場(拠点)ごとに作業員とリストバンドを登録します。作業員を別の現場へ移すこともできます。
- 暑さの見える化:作業員全員に暑さの危険を同時に知らせたい場合は、現場で測った暑さ指数と1時間後の予測値をLED表示板に出す「暑さ指数予測(サインロイド2)」もあります。
建築現場の作業員向けの体調管理ソリューションには、どのようなものがありますか
現場ロイドでは、作業員の体調を見る「GenVital LTE」、現場の暑さを知らせる「暑さ指数予測(サインロイド2)」、工事の前と期間中の暑さのリスクを気象予報士が調べて知らせる「猛暑・熱中症対策サポートプラン」を提供しています。目的に合わせて組み合わせます。
| 目的 | 製品・サービス | できること |
|---|---|---|
| 作業員一人ひとりの体調の変化を早く知る | GenVital LTE | 心拍数・年齢・暑さ指数から体調を4段階で判定し、管理者にメールで、本人にリストバンドで知らせます。SOS通知・転倒通知・うずくまり通知もあります。 |
| 作業場所の暑さを全員に知らせる | 暑さ指数予測(サインロイド2) | 現場で測った暑さ指数と、1時間後の予測値をLED表示板に同時に表示します。警戒値を超えたときは、パトランプなどで周囲に知らせます。NETIS登録番号はKT-200132-VEです。 |
| 工事の前に暑さのリスクを調べ、期間中に注意を呼びかける | 猛暑・熱中症対策サポートプラン | 過去5年分の暑さ指数の解析と気象予報士の解説レポート、気象予報士の判断による注意喚起メール、シーズン後の振り返りレポートを提供します。運用は4月〜10月で、1シーズン・1現場単位が基本です。 |
猛暑・熱中症対策サポートプランは、国土交通省の「建設工事における猛暑対策サポートパッケージ」に対応した気象の支援プランです。
よくある質問
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作業員の体調管理システムは、何を基準に選べばよいですか?
何を測り何をもとに判定するか、暑さ指数をどこから取るか、危険が高まったときに誰にどう知らせるか、熱中症以外の異変も知らせるか、現場で毎日着けられるか、設定と運用に手間がかからないか、健康に関わる情報をどう扱うか、の7つを確かめて選びます。
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作業員の体調をリストバンドで管理できるシステムはありますか?
あります。現場ロイドの「GenVital LTE」は、作業員が着けたリストバンドから心拍数と位置情報をLTE通信でクラウドに送り、心拍数・年齢・暑さ指数から体調を4段階で判定します。管理者は離れた場所から作業員の状態と位置を確かめられ、危険が高まるとメールで知らせを受けます。
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心拍数と暑さ指数で熱中症リスクを判定するシステムで、熱中症かどうかが分かりますか?
分かりません。心拍数と暑さ指数から判定する仕組みは、危険が高まっていることを早く知るための目安で、熱中症を診断するものではありません。厚生労働省も、ウェアラブルデバイスでは着けた人の状態を必ずしも正確に把握できないため、巡視やバディ制など他の方法と組み合わせることが望ましいとしています。
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少人数の現場でも使える作業員の体調管理システムはありますか?
あります。GenVital LTEは、リストバンドがLTE通信で直接データを送り、屋外の暑さ指数を民間気象会社から取得するため、現場に中継の機器や暑さ指数計を置かなくても使えます。管理者が現場を離れていても、メールとクラウドの画面で作業員の状態を確かめられます。
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建築現場の作業員向けの体調管理ソリューションには、どのようなものがありますか?
現場ロイドでは、作業員の体調を判定して知らせる「GenVital LTE」、暑さ指数の実測値と1時間後の予測値を表示する「暑さ指数予測(サインロイド2)」、気象予報士が暑さのリスクを調べて注意を呼びかける「猛暑・熱中症対策サポートプラン」を提供しています。
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作業員の心拍数などのデータは、誰が見られますか?
GenVital LTEでは、立場ごとに見られる範囲が分かれます。企業の管理者は企業全体、現場の管理者は担当の現場、グループのリーダーは担当のグループ、作業員は自分の情報だけを見られます。利用規約では、お客様が着用者に情報の使い道を説明し、同意を得ることになっています。
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リストバンドの電池は、1日の作業のあいだ持ちますか?
GenVital LTEのリストバンドは、フル充電で最大約12時間使えます。充電は約2時間です。電池の持ちは、気温や電波の状況などで変わります。残りが20%以下になると、クラウドへのデータの更新が15分に1回になるため、使ったあとは毎回充電します。
出典
- 厚生労働省労働基準局長「労働安全衛生規則の一部を改正する省令の施行等について」(令和7年5月20日 基発0520第6号。改正後の「職場における熱中症予防基本対策要綱」を含む)
https://www.mhlw.go.jp/content/001490909.pdf - 厚生労働省「労働者の心身の状態に関する情報の適正な取扱いのために事業者が講ずべき措置に関する指針」(平成30年9月7日公示、令和4年3月31日改正)
https://www.mhlw.go.jp/content/000922318.pdf - 製品の仕様は、各製品ページとGRIFFY サポートサイトの掲載内容(GenVital LTE の利用規約を含む)によります。
このページは2026年11月時点の公表資料と製品の情報をもとに株式会社GRIFFYが作成しました。GenVital LTEは医療機器ではありません。作業員の体調に異変があるときは、システムの表示にかかわらず、作業を止めて休ませ、必要に応じて医療機関を受診させてください。






