コラム

安全管理 公開日/更新日

建設現場で使う気象情報と、無料の天気予報の違い(現場に合った予測の選び方)

その天気予報、現場の真上ですか? 無料の情報の役割と、現場で要るもの(建設中の高層ビルのクレーンと雲の多い空の写真)

無料で使える気象情報から、何が分かりますか

気象庁は、府県天気予報、天気分布予報、警報・注意報、キキクル(危険度分布)、雨雲の動き(ナウキャスト)などを、だれでも無料で見られる形で発表しています。民間の気象会社も、気象庁長官の許可を受けて、地点ごとの天気予報を無料で出しているものがあります。これらは、広い範囲の天気の移り変わりと、災害の危険が高まっている場所を知るための基本の情報です。

現場の真上の予測を示す格子と、タブレットで天気を確かめる現場の担当者の絵

気象庁が無料で発表している主な情報

情報 分かること 範囲の細かさ・更新
府県天気予報 今日・明日・明後日の天気、風、波。明日までの6時間ごとの降水確率と、最高・最低気温 一次細分区域(府県をいくつかに分けた区域)ごと。毎日5時・11時・17時に発表し、天気が急変したときは随時修正
天気分布予報 天気、気温、降水量、降雪量の3時間ごとの分布(明日24時まで) 5km四方。毎日5時・11時・17時に発表
早期注意情報(警報級の可能性) 5日先までに警報級の現象が起こる可能性を「高」「中」で示す 警報を出す前の段階の情報
警報・注意報 重大な災害や災害が起こるおそれ。河川氾濫・大雨・土砂災害・高潮の情報は、5段階の警戒レベルに対応する 多くは市町村ごと。危険な状況になる、おおむね3〜6時間前に発表
キキクル(危険度分布) 土砂災害・浸水・洪水の危険度の高まりを、地図の上の色で示す 常時10分ごとに更新。土砂キキクルは、2時間先までの予測も使って色を決める
雨雲の動き(高解像度降水ナウキャスト) 5分ごとの降水の強さの分布と、この先の動き 30分先までは250m四方、35〜60分先は1km四方。5分ごとに更新
雷ナウキャスト・竜巻発生確度ナウキャスト 雷の活動度(1〜4)と竜巻の発生確度(1〜2)の分布と、1時間先までの予測 雷は1km四方、竜巻は10km四方。10分ごとに更新
今後の雨(降水短時間予報) 15時間先までの1時間ごとの雨量 6時間先までは1km四方、7〜15時間先は5km四方。30分ごとに更新(速報版は10分ごと)
アメダス・過去の気象データ検索 観測所で測った雨量・風向風速などの実況と、過去の10分ごと・1時間ごと・日ごとの値 雨量は全国約1,300か所(約17km間隔)、風・気温などは約840か所(約21km間隔)

2026年5月29日からは、新しい防災気象情報の運用が始まり、河川氾濫・大雨・土砂災害・高潮の情報は「レベル3大雨警報」のように、警戒レベルの数字をつけて発表されています。警戒レベル4に相当する情報として「危険警報」も設けられました。

民間の無料の天気予報

スマートフォンのアプリやウェブサイトでは、市区町村や地点を選んで、1時間ごとの天気・気温・風などを無料で見られる予報が多くあります。気象業務法では、気象庁以外の者が予報の業務を行うときは気象庁長官の許可を受けることになっており(第17条)、予報の業務を行う事業所には気象予報士を置き、気象の予想は気象予報士が行います(第19条の2)。一方で、警報は気象庁だけが出せる(第23条)ため、民間の天気予報やアプリが伝える警報は、気象庁が発表したものです。

無料の情報を読むときに知っておきたいこと

  • 降水確率:指定された時間帯に1mm以上の降水がある確率です。たとえば70%の予報が100回出されたとき、およそ70回は1mm以上の降水があるという意味です。降水確率は降水の有無だけを示し、雨の強さや量は示しません。また、予報が出される地域の中のどの地点でも、同じ確率として定められています。
  • 風:府県天気予報の風は、代表的な風向を8方位で示し、風速(10分間の平均)に応じて「やや強く」「強く」「非常に強く」と表します。気象庁の予報用語では、「やや強い風」は風速10m/s以上15m/s未満の風です。
  • 警報の基準:警報・注意報の基準は、過去の災害と、風速・潮位・雨量の指数などとの関係を調べて、市町村ごとに決められています。現場で作業を止める基準とは、別の考え方で決められたものです。

建設現場の判断には、ほかに何が要りますか

現場での判断には、①現場の地点の予測、②作業する高さの風、③作業中止の基準と予測との照合、④基準に近づいたときの知らせ、⑤後から確かめられる記録、⑥気象の専門家への相談、が要ります。無料の情報は広い範囲の傾向と危険の高まりを示すものなので、これらを一つひとつの現場に合わせて用意するのは、現場の側の役目になります。

現場の地点の予測

労働安全衛生規則 第522条は、高さ2m以上の箇所で作業を行う場合に、強風・大雨・大雪などの悪天候のため危険が予想されるときは、作業を行わせてはならないと定めています。「予想される」かどうかは、その現場についての判断です。府県天気予報は一次細分区域ごとの予報で、降水確率も区域の中のどこでも同じ値として出されます。同じ区域の中でも、山沿いと平野、海沿いと内陸とでは雨や風の様子が違うことがあるため、現場の地点についての予測を別に確かめると、判断がしやすくなります。

現場のいまの値をアメダスで確かめる場合も、風を測っている観測所は全国約840か所(約21km間隔)なので、最寄りの観測所が現場から離れていることがあります。現場そのものの値を知るには、現場に風速計や雨量計を置いて測ります。

作業する高さの風

気象庁の「気象観測ガイドブック」によると、地上の風を測る測器は地上10mの高さに置くのが標準です。また、風は地面の摩擦を受けるため、一般に上空ほど強く、地表に近づくほど弱くなります。同じガイドブックには、約45m離れた高さ15.1mと49.3mの風速計を比べた例があり、2週間の日平均風速の平均は1.4m/sと2.6m/sで、高い位置のほうが約1.9倍でした。

クレーン等安全規則は、強風のためクレーン・移動式クレーンの作業に危険が予想されるときは作業を中止するよう定めています(第31条の2・第74条の3)。クレーンの先端や高い足場、高層の建物の上で作業するときは、地上付近の予報や観測の風速だけでなく、作業する高さの風を確かめる必要があります。また、同じガイドブックでは、最大瞬間風速と最大風速(10分間平均の最大値)の比である突風率は1.5〜2倍程度が一般的とされています。平均風速が基準より下でも、突風はその倍近くになることがあります。

作業中止の基準と予測との照合

労働局の資料では、労働安全衛生規則の「強風」は10分間の平均風速が毎秒10m以上の風、「大雨」は1回の降雨量が50mm以上の降雨、「大雪」は1回の降雪量が25cm以上の積雪とされています。実際にそうなった場合だけでなく、気象注意報などが出て悪天候が予想される場合も含みます。このほか、会社や現場ごとに、クレーン作業やコンクリートの打設などについて、独自の基準を決めていることもあります。

無料の天気予報で「風がやや強い」(10m/s以上15m/s未満)と出ていれば、強風の基準に近い風が予想されていると読めます。ただし、これは予報区を代表する風の表現なので、現場の地点・現場の高さで基準を超えるか、何時ごろ超えるかまでは分かりません。予測の値を、決めておいた基準の数字と時間ごとに照らし合わせる作業が要ります。

基準に近づいたときの知らせ

気象は作業の途中でも変わります。国土交通省の「土木工事安全施工技術指針」(令和8年3月)は、事務所にテレビ、ラジオ、インターネットなどを常備して常に防災気象情報などを入手し、確認は広域的に行うこと、非常時の連絡をしたときは作業員に確実に伝わったことを工事責任者が確かめることを定めています。

気象庁の協力のもとで、民間の事業者がキキクルの通知サービスを提供しています。登録した地域のどこかでキキクルの「危険」(紫)が出たときなどに知らせるもので、土砂災害や洪水の危険の高まりを知るのに役立ちます。一方で、現場の風速や雨量が自社の作業中止の基準に近づいたことを知らせるには、その基準を設定できる仕組みが要ります。

後から確かめられる記録

労働安全衛生規則は、強風・大雨・大雪などの悪天候のあとに足場で作業するときは、作業を始める前に点検者に点検させ、その結果を記録して、足場を使う仕事が終わるまで保存するよう定めています(第567条)。土石流危険河川での建設工事では、作業開始前24時間の降雨量と、作業開始後1時間ごとの降雨量を把握して記録するよう定めています(第575条の11)。

気象庁の「過去の気象データ検索」では、観測所の過去の観測値を無料で調べられます。ただし、当日の朝にどの予報を見て、どの基準に照らして作業を止めたか(または続けたか)は、現場で残しておかないと後から確かめにくくなります。発注者や元請への説明、社内の振り返りのためにも、判断に使った予測と知らせの履歴を残しておくと役に立ちます。

気象の専門家への相談

海沿いや山あいの現場、高い位置で作業する現場では、どの数字を警戒の目安にするか、どの地点の予測を見ればよいかを決めるのが難しいことがあります。気象業務法では、予報の業務を行う事業者は事業所ごとに気象予報士を置くことになっています。基準値の決め方や予測地点の選び方を、気象予報士に相談できるかどうかも、判断の質に関わります。

無料の情報と現場向けの気象サービスは、どう役割が違いますか

気象庁の予報と警報は、気象業務法で「一般の利用に適合する予報及び警報」として出されるもので、警報は気象庁だけが出せます。現場向けの気象サービスは、気象庁の観測・予報データなどをもとに、現場の地点や作業中止の基準に合わせて情報を出すものです。どちらか一方を選ぶのではなく、警報・キキクル・避難情報を判断の基本にし、現場向けのサービスで現場ごとの部分を補う関係です。

現場の判断に要るもの 無料の情報でできること 現場向けのサービスで補えること
現場の地点の予測 一次細分区域や5km四方の予報、地点を選べる民間の予報で、天気の移り変わりをつかむ 現場の緯度経度を登録し、その地点について時間ごとの雨・風を予測する
作業する高さの風 地上付近の風の予報と、観測所の風速を確かめる 高さごとの風速・風向を予測し、クレーンや高所の作業に合わせて確かめる
作業中止の基準との照合 「やや強い風」などの表現や降水量の予報を、自分で基準と見比べる 基準を超える予測、基準に近い予測を色などで示す
基準に近づいたときの知らせ 警報・注意報やキキクルの危険度の高まりを、通知サービスなどで受け取る 現場で決めた基準値を設定し、超えそうなときや超えたときにメールで知らせる
後から確かめられる記録 過去の気象データ検索で、観測所の過去の観測値を調べる 判断に使った予測や知らせの履歴を、現場の名前のついた形で残す
気象の専門家への相談 気象庁の解説資料や、気象台が出す気象情報を読む 気象予報士に、基準値の決め方や予測地点の選び方を相談する

避難や作業中止の判断のもとになる警報・注意報、キキクル、市町村の避難情報は、現場向けのサービスを使うときも必ず確かめます。国土交通省の指針も、気象庁や河川・防災部局が出す警報など、市町村が出す避難情報をふまえて作業の中止を判断するとしています。現場向けのサービスは、それらを置き換えるものではなく、現場の地点・高さ・基準に合わせて判断を細かくするためのものです。

無料の情報と現場向けの予測を、どう組み合わせればよいですか

着工前、前日と当日の朝、作業中、警報が出たときと悪天候のあと、という時間の段階ごとに、どの情報を見るか、だれが判断するかを決めておきます。広い範囲の情報は気象庁の予報と警報で、現場の地点の変化は現場向けの予測と現場の実測で確かめます。

段階 無料の情報で見ること 現場の予測・実測で見ること
着工前・出水期や台風の時期の前 最寄りの観測所の過去の雨量・風速を、過去の気象データ検索で調べる 作業中止の基準と警戒の目安を決め、知らせの基準値として設定する
前日の夕方・当日の朝 府県天気予報、早期注意情報、警報・注意報で、広い範囲の見通しを確かめる 現場の地点の時間ごとの雨・風、作業する高さの風を、基準と照らし合わせる
作業中 雨雲の動き、雷ナウキャスト、キキクルで、近づく雨雲や雷、危険度の変化を確かめる 現場の風速計・雨量計の実測と、基準に近づいたときの知らせで判断する
警報が出たとき・悪天候のあと 警報、キキクル、市町村の避難情報をふまえて作業の中止を判断する 再開の時期を予測で確かめ、足場などの点検の結果と、判断に使った情報を記録する

着工前に決めておくこと

  • 作業の種類ごとの中止の基準(風速、雨量など)と、だれが判断し、どう伝えるか
  • 注意・警戒・中止のように、段階ごとに何をするか(待機する、機材を片付ける、作業を止める、など)
  • 現場の地点の予測をどこで見るか、現場のどこに風速計や雨量計を置くか
  • 判断に使った予測や知らせの履歴を、どこにどう残すか

当日の朝と作業中に確かめること

国土交通省の指針は、防災気象情報などで異常気象があらかじめ予想されるときは、作業の中止も含めて作業の予定を検討しておくよう定めています。前日の夕方と当日の朝には、気象庁の予報と警報で広い範囲の見通しを確かめ、現場の地点の予測で、基準を超えそうな時間帯がないかを見ます。作業中は、雨雲の動きや雷ナウキャストで近づく雨雲や雷を確かめるとともに、現場の実測値と知らせを判断のよりどころにします。

現場の風速は、現場に置いた風速計で確かめます。GRIFFYの風向・風速計測は、現場の風向・風速を0.1m/s単位で、パソコンやスマートフォンなどから離れた場所でも確かめられ、設定した警戒値を超えると担当者にメールで知らせます。パトランプやLED表示板などの警報装置と連動させることもできます。

悪天候のあとに確かめること

国土交通省の指針は、作業を再開する前に、工事現場の地盤のゆるみ、崩壊、陥没などの危険がないか入念に点検するよう定めています。足場で作業するときは、点検者を指名して作業開始までに点検させ、異常があれば直ちに補修します(労働安全衛生規則 第567条)。点検の結果とあわせて、中止と再開の判断に使った情報も残しておくと、後から経緯を説明しやすくなります。

KIYOMASA PROでは、何ができますか

GRIFFYのKIYOMASA PROは、現場の緯度経度を登録して、250m〜1kmメッシュの高解像度の予測をその現場について出す、建設現場向けの気象リスク管理モバイルです。作業可否の判断の目安、高さごとの風、段階を分けた知らせ、現場名の入った画面など、前の節で挙げた「現場の判断に要るもの」を補う機能があります。NETISに登録されています(登録番号 KT-230016-VE)。

現場の地点の予測と、作業可否の判断の目安

  • 現場の地点の予測:現場の緯度経度を登録し、250m〜1kmメッシュの高解像度の予測を、その現場について確かめられます。
  • 作業可否判断ボード:労働安全衛生法の悪天候の基準を超える予測を赤、基準の80%以上の予測を黄で、当日と明日について表示します。基準に近づく時間帯を、色で確かめられます。
  • 降水:60分先までの短時間の予測と、最大36時間先まで1時間ごとの予測を、小数第1位まで表示します。
  • 雷・突風:60分先までの雷の危険度(4段階)と、竜巻の起こりやすさ(2段階)を確かめられます。

作業する高さの風と、そのほかの情報

  • 高度別風速:高さ600mまで10m間隔で風速を予測し、風向を矢印で表示します。クレーンの作業や高所の作業の高さに合わせて、風を確かめられます。
  • 熱中症情報:最大36時間先まで1時間ごとの暑さ指数(WBGT)と、対策を書いた予報コメントを表示します。
  • 水位:国土交通省の水位観測所の水位を24時間前から表示し、基準の範囲が分かります。
  • 地震・津波:現場近くの震度計の震度を表示します(メールでの通知はオプション)。津波警報・注意報はアラートメールで知らせます。

基準に近づいたときの知らせ

  • 段階的注意喚起アラート:水位、現場近くのアメダスの1時間降水量、前24時間の積算降水量に、注意・警戒・中止のような複数段の基準値を設定できます。たとえば水位を注意2.0m・警戒3.5m・中止5.0mと設定し、注意で待機体制に入り、警戒で機材の撤収を準備し、中止の通知で作業を止める、といった段階を踏んだ管理ができます。
  • 基準値と対応策を書いたアラートメール:アラートメールに基準値と、基準に達したときの対応策を設定して知らせます。メールを受け取った人が、何をすればよいかをすぐ確かめられます。

記録と相談

  • 現場名の入った画面:画面に現場名が入るため、スクリーンショットを報告に使えます。
  • エビデンス帳票出力サービス:オプションで、過去の予測データやアラートの履歴を検索し、CSVで取り出せます。作業中止の根拠や、履行の記録に使えます。
  • 気象予報士の助言:GRIFFYの気象予報士が、基準値の設定や予測地点の調整を助言します。

現場向けの気象サービスを選ぶときは、何を確かめればよいですか

現場の地点を指定できるか、作業する高さの風が分かるか、自社の作業中止の基準を設定できるか、知らせ方と宛先、記録の残し方、気象予報士に相談できるか、の6点を確かめます。あわせて、気象庁の警報・キキクルを今までどおり確かめる手順を、現場の決まりに残しておきます。

  • 地点:現場の緯度経度など、現場の場所を指定して予測を見られるか。現場が細長い道路や河川の工事のときは、どの地点を見るかも決めます。
  • 高さ:クレーンの作業高さや足場の高さに合わせて、高さごとの風を確かめられるか。
  • 基準との照合:自社や現場の作業中止の基準と照らし合わせた表示ができるか。注意・警戒・中止のように段階を分けて設定できるか。
  • 知らせ:基準に近づいたとき、だれに、どの手段で知らせるか。メールの中で、取るべき対応まで伝えられるか。
  • 記録:判断に使った予測や知らせの履歴を、後から確かめられる形で残せるか。報告書に使える形か。
  • 相談:基準値の決め方や予測地点の選び方を、気象予報士に相談できるか。

公共工事では、国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録された技術かどうかを、選ぶときの参考にすることもできます。どのサービスを使う場合でも、警報・注意報、キキクル、市町村の避難情報を確かめ、その情報をふまえて作業の中止を判断するという基本は変わりません。

よくある質問

  • 無料の天気予報だけで、作業中止を判断してもよいですか?

    労働安全衛生規則は、悪天候のため作業に危険が予想されるときは作業を行わせてはならないと定めていますが、どの情報で判断するかまでは定めていません。国土交通省の指針は、気象庁や河川・防災部局が出す警報など、市町村が出す避難情報をふまえて判断するとしています。無料の情報を基本にしたうえで、現場の地点の予測、作業する高さの風、現場の実測値で補うと、現場に合った判断がしやすくなります。

  • 天気予報で「風がやや強い」と出たら、作業を止めますか?

    気象庁の予報用語では、「やや強い風」は風速(10分間の平均)が10m/s以上15m/s未満の風です。労働局の資料では、労働安全衛生規則の「強風」は10分間の平均風速が毎秒10m以上の風とされているので、強風の基準に近い風が予想されていると読めます。ただし予報区を代表する風の表現なので、現場の地点・作業する高さの予測や、現場の風速計の値もあわせて確かめて判断します。

  • 降水確率が低ければ、大雨の心配はありませんか?

    降水確率は、指定された時間帯に1mm以上の降水があるかどうかの確率で、雨の強さや量は示しません。降水確率が低くても、短い時間に強い雨が降ることはあります。雨の量は、天気分布予報や今後の雨(降水短時間予報)、現場の地点の1時間ごとの降水量の予測で確かめます。

  • 警報が出ていなければ、作業を続けてよいですか?

    警報の基準は、過去の災害などをもとに市町村ごとに決められたもので、現場の作業中止の基準とは別のものです。労働局の資料では、労働安全衛生規則の悪天候には、実際に悪天候になった場合のほか、気象注意報などが出て悪天候が予想される場合も含むとされています。警報が出ていなくても、現場の実測値や予測が作業中止の基準に近づいていれば、作業の中止を判断します。

  • KIYOMASA PROでは、どの高さの風まで予測できますか?

    高度別風速で、高さ600mまで10m間隔の風速を予測し、風向を矢印で表示します。クレーンの作業や高所の作業の高さに合わせて風を確かめられます。

出典

このページは2026年11月時点の法令と公表資料をもとに株式会社GRIFFYが作成しました。法令や指針、気象庁の解説の言い回しを分かりやすく直しています。個別の現場での当てはめは、所轄の労働基準監督署や発注者にご確認ください。

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