コラム

品質管理 公開日/更新日

コンクリート打設と天気(雨・気温・風で打設を見合わせる目安と、記録の残し方)

打設するか、前日に何を見て決める? 雨・気温・風の目安と、記録の残し方(鉄筋の上にコンクリートを流し込む写真)

コンクリートの打設では、天気の何を確かめればよいですか

確かめるのは、降雨、気温、風、日射の4つです。国土交通省の土木工事共通仕様書は、日平均気温が4℃を超え25℃以下と予想されるときに打込みをするとし、この範囲を外れるときは寒中コンクリート・暑中コンクリートの規定によるとしています。雨・風・日射については、練混ぜから打ち終わるまでの間、コンクリートを日光や風雨から守るよう求めています。

雨雲が近づく中でのコンクリート打設と、用意したブルーシートの絵

コンクリートは、打ち込んでから固まるまでの間に、雨水が混ざる、急に乾く、凍る、熱せられるといったことが起きると、強度や表面の仕上がりが損なわれます。このため、仕様書や示方書は、打込みの時期と方法を天気と結びつけて定めています。現場では、打設の前日と当日に天気を確かめ、打つか、見合わせるか、養生の方法を変えるかを決めます。

天気の要素ごとに、打設で気をつけること

要素 打設への影響 主な定め(土木工事共通仕様書)
降雨 雨水が混ざる、表面が荒れる、仕上げができない 練混ぜから打ち終わるまで、コンクリートを風雨などから守る(1-3-6-4)
気温(低い) 固まる前に凍るおそれがある 日平均気温が4℃以下と予想されるときは寒中コンクリートとして施工する(1-3-10-1)
気温(高い) 運搬中に乾いたり熱せられたりしやすく、コールドジョイントに注意が要る 日平均気温が25℃を超えると予想されるときは暑中コンクリートとして施工する(1-3-9-1)
風 表面が急に乾く、冬は冷やされて凍りやすい 寒中は打込み後の初期に特に風を防ぐ(1-3-10-3)。暑中は直射日光、風などを防ぐ(1-3-9-3)
日射 型枠や鉄筋が熱くなる、表面が急に乾く 型枠や鉄筋が直射日光で高温になるおそれがあるときは、散水や覆いをする(1-3-9-2)

発注者ごとの共通仕様書や特記仕様書で数値が異なる場合は、そちらに従います。建築工事では、国土交通省の公共建築工事標準仕様書(建築工事編)や、日本建築学会の「建築工事標準仕様書・同解説 JASS 5 鉄筋コンクリート工事」が使われます。

打設の前日と当日には、何をどの順で確かめますか

前日は、翌日の1時間ごとの雨と、日平均気温の見込みを確かめ、打つか見合わせるかを、生コン工場やポンプ業者に連絡する時刻までに決めます。当日は、朝の時点で数時間先までの雨を確かめ直し、打設中は現場の雨量・風速・気温と、60分先までの雨の予測を見ながら進めます。

時点ごとに確かめること

時点 確かめること 使える情報の例
1〜2週間前 寒中・暑中コンクリートの期間に入るか。配合や養生の準備が要るか 気象庁の週間天気予報、2週間気温予報
前日 打設の時間帯に雨が降るか。日平均気温が4℃以下、または25℃を超えそうか。強風や雷のおそれがあるか 気象庁の警報・注意報、早期注意情報。現場の地点の1時間ごとの予測
当日の朝 打設の開始から仕上げまでの時間帯に雨が降るか。予報が前日から変わっていないか 気象庁の降水短時間予報(6時間先まで1km四方・10分間隔)。現場の地点の1時間ごとの予測
打設中 雨雲が近づいていないか。現場で雨や強い風が出ていないか。気温とコンクリートの温度は範囲内か 気象庁の高解像度降水ナウキャスト(陸上は250m解像度で30分先まで)。現場の雨量計・風速計・温度計
打設後 養生の期間に冷え込み、雨、強風、強い日射がないか 現場の地点の1時間ごとの予測。現場の温度計

前日のうちに決めておくこと

  • 判断の時刻と判断する人:生コン工場への出荷の取りやめや、ポンプ車・作業員の手配の取りやめに期限があるときは、その期限から逆算して判断の時刻を決めます。だれが最終的に判断するかも決めておきます。
  • 見合わせの目安:「打設の時間帯に1時間あたり何mm以上の雨が予測されたら見合わせる」「日平均気温が4℃以下と見込まれたら寒中コンクリートの準備ができていなければ延ばす」のように、現場の目安を数字で決めます。仕様書には降雨の量で打設を止める数値の定めはないため、構造物の種類、打設量、屋根やシートで覆えるかなどを考えて現場で決め、必要に応じて監督職員と協議します。
  • 雨が降り出したときの手順:シートやテントの置き場所、覆う人の割り当て、打継目を設けてよい位置(後で述べます)を確かめておきます。
  • 連絡先:生コン工場、ポンプ業者、監督職員への連絡の順番と方法を決めておきます。

「日平均気温」の見込みの立て方

仕様書の「日平均気温」は、打設の日の予想で判断します。気象庁の2週間気温予報は、8日先から12日先までの5日間平均の気温を、毎日14時30分に発表しています。1週間先までは、週間天気予報の最高気温・最低気温が目安になります。現場が山あいや川沿いにあるときは、近くのアメダスと気温が違うことがあるため、現場に温度計を置いて実測の気温と比べておくと、見込みの確かさが分かります。

暑中コンクリート・寒中コンクリートは、どう決まっていますか

土木工事では、国土交通省の土木工事共通仕様書が、日平均気温が25℃を超えると予想されるときは暑中コンクリート、4℃以下になると予想されるときは寒中コンクリートとして施工するよう定めています。公共建築工事では、公共建築工事標準仕様書が、日平均気温の日別平滑値が25℃を超える期間を暑中コンクリートとし、寒中コンクリートの適用期間は特記によるとしています。

土木工事共通仕様書(令和8年3月)の主な定め

項目 暑中コンクリート(第9節) 寒中コンクリート(第10節)
適用する気温 日平均気温が25℃を超えると予想されるとき 日平均気温が4℃以下になると予想されるとき
打設時のコンクリート温度 上限は、所定の品質を確保できる場合は38℃、それ以外の場合は35℃ 構造物の断面最小寸法、気象条件などを考えて5〜20℃の範囲に保つ
時間 練混ぜから打設終了までは1.5時間を超えない 熱量の損失を少なくするように練混ぜ、運搬、打込みをする
打設前 地盤や型枠など吸水するおそれのある部分は十分に吸水させる。型枠や鉄筋が直射日光で高温になるおそれのあるときは、散水や覆いをする 鉄筋や型枠に氷雪が付いた状態で打設しない。地盤が凍結しているときは、溶かして水分を十分に除いてから打設する
養生 打設後すぐに養生を始め、表面を乾燥から守る。気温が高く湿度が低いときは、直射日光、風などを防ぐ 打込み後ただちにシートなどで表面を覆う。初期に凍結しないよう守り、特に風を防ぐ。養生温度は5℃以上に保つ

暑中・寒中にあたらない時期も、練混ぜから打ち終わるまでの時間は、外気温が日平均で25℃を超える場合は1.5時間、25℃以下の場合は2時間以内とし、運搬時間(練混ぜ開始から荷卸し地点に着くまで)は1.5時間以内とするのが原則です(1-3-6-4)。

寒中コンクリートの養生温度・養生期間(温度制御養生の日数や、その後2日間は0℃以上に保つことなど)と、離れた場所から養生温度を見張る方法は、床版取替・耐震補強工事のコンクリート温度管理(寒中コンクリートの養生温度・期間と自動化)で詳しく解説しています。

土木学会のコンクリート標準示方書との関係

土木工事共通仕様書は、設計図書に定めのない事項について、土木学会の「コンクリート標準示方書(施工編)[2023年制定]」などによるとしています。2023年制定の施工編では、「施工環境等に応じたコンクリート工」の章に寒中コンクリートと暑中コンクリートの節があり、養生の節には「有害な作用に対する保護」の項があります。2023年の改訂では、打込み時のコンクリート温度が35℃を超える暑中コンクリートが、目的別コンクリートの1つとして新たに加わりました。示方書の本文は有料の刊行物のため、具体的な数値は示方書そのもので確かめてください。

公共建築工事標準仕様書(令和7年版)の主な定め

  • 寒中コンクリートは、打込み後の養生期間中にコンクリートが凍結するおそれのある期間に施工するコンクリートに適用し、適用期間は特記によります(6.11.1)。荷卸し時のコンクリートの温度は10℃以上20℃未満となるように練上り温度を決めます(6.11.3)。
  • 寒中コンクリートの養生期間中は、保温された空間の温度と気温を自記記録温度計などで記録します。初期養生期間中は、コンクリートの温度も、最も温度が低くなる部位で記録します(6.11.4)。
  • 暑中コンクリートは、日平均気温の日別平滑値が25℃を超える期間に施工するコンクリートに適用します(6.12.1)。荷卸し時のコンクリートの温度は35℃以下とし、練混ぜから打込み終了までは90分以内とします(6.12.3)。
  • 暑中コンクリートでは、輸送管を直射日光にさらさないよう、ぬれたシートなどで覆います。打込み後は、水分の急な発散と日射による温度上昇を防ぐため、表面に散水して常に湿潤に保ちます(6.12.3・6.12.4)。

日本建築学会のJASS 5(2022年版)にも寒中コンクリート・暑中コンクリートの定めがあります。民間の建築工事でJASS 5を仕様書に指定している場合は、JASS 5の本文で適用期間と数値を確かめてください。

打設中に雨が降り出したら、どうしますか

まず、打ち込んだコンクリートと、これから打つ場所をシートなどで覆い、雨水が混ざらないようにします。覆いきれない強さの雨や、続く見込みの雨であれば、打設を止めることを考えます。決められていない場所で打ち止めて打継目を設けるときは、位置、方向、施工方法を定めて監督職員と協議します。

仕様書が定めていること

  • 練混ぜから打ち終わるまでの間、コンクリートを日光、風雨などから守ります(土木工事共通仕様書 1-3-6-4)。
  • 打込み中に表面にブリーディング水があるときは、取り除いてから打ちます(同 1-3-6-4)。せき板に接しない面は、しみ出た水がなくなるか、上面の水を処理してからでなければ仕上げにかかりません(同 1-3-6-8)。雨水がたまったときも、同じように水を処理してから進めます。
  • 打継目の位置と構造は契約図面によります。やむを得ず契約図面にない場所に打継目を設けるときは、構造物の性能を損なわないように位置、方向、施工方法を定め、監督職員と協議します(同 1-3-6-7)。
  • 公共建築工事では、コンクリートの品質に悪影響を及ぼすおそれのある降雨や降雪が予想されるとき、または打込み中のコンクリートの温度が2℃を下回るおそれのあるときは、適切な養生をし、適切な養生ができないときは打込みをしないと定めています(公共建築工事標準仕様書 6.6.3)。

雨の強さの目安

気象庁は、1時間雨量と予報で使う言葉、屋外の様子を次のように示しています。予測の雨量を見るときの目安になります。

1時間雨量 予報で使う言葉 屋外の様子など(気象庁の表から抜粋)
10mm以上20mm未満 やや強い雨 ザーザーと降る。地面一面に水たまりができる
20mm以上30mm未満 強い雨 どしゃ降り。傘をさしていてもぬれる
30mm以上50mm未満 激しい雨 バケツをひっくり返したように降る。道路が川のようになる
50mm以上80mm未満 非常に激しい雨 滝のように降る。傘は全く役に立たなくなる
80mm以上 猛烈な雨 息苦しくなるような圧迫感がある

10mm未満の雨でも、スラブや床版のように上面が広く開いた部材では、仕上げの前に雨が当たると表面が荒れます。どの程度の雨で見合わせるかは、部材と覆いの準備に合わせて、現場の目安として前もって決めておきます。

雨のほかに、打設中に止める判断が要るもの

  • 雷:ポンプ車のブームや鉄筋の上での作業中に雷が近づいたときは、作業員を退避させる判断が要ります。雷の危険度の予測を見て、早めに決めます。
  • 強風:労働安全衛生規則は、高さ2m以上の箇所での作業について、強風・大雨・大雪などの悪天候で危険が予想されるときは作業をさせてはならないと定めています(第522条)。労働局の資料では、強風は10分間の平均風速が毎秒10m以上の風、大雨は1回の降雨量が50mm以上の降雨とされ、気象注意報などが出て悪天候が予想される場合も含みます。安全面での中止の基準は、建設現場の風水害対策(強風・大雨で作業を止める基準と気象情報の使い方)で解説しています。

風と日射は、打設と養生にどう関わりますか

風と日射は、コンクリートの表面の水分を奪い、ひび割れのもとになります。冬は風がコンクリートを冷やし、凍結のおそれを高めます。夏は日射で型枠や鉄筋、輸送管が熱くなり、コンクリートの温度が上がります。雨が降らない日でも、風と日射の見込みに合わせて覆い、散水、風よけを準備します。

夏(暑中)に準備すること

  • 打設前に、型枠や地盤など吸水するおそれのある部分に十分に吸水させ、直射日光で熱くなる型枠や鉄筋には散水や覆いをします(土木工事共通仕様書 1-3-9-2)。
  • 運搬中にコンクリートが乾いたり熱せられたりしにくい方法で運び、コールドジョイントが生じないように打ちます(同 1-3-9-2)。
  • 打設後はすぐに養生を始め、気温が高く湿度が低いときは、直射日光や風を防ぎます(同 1-3-9-3)。
  • 打設に携わる作業員の熱中症にも注意します。打設の時間帯の暑さ指数(WBGT)を前日のうちに確かめ、休憩と交代の段取りを決めておきます。

冬(寒中)に準備すること

  • 打込みが終わったらすぐにシートなどで表面を覆い、表面の温度が急に下がらないようにします。打込み後の初期に凍結しないよう守り、特に風を防ぎます(土木工事共通仕様書 1-3-10-3)。
  • 公共建築工事では、気温が一時的にでも0℃以下になると予想されるときは露出面と開口部をシートなどですき間なく覆い、数日にわたり0℃以下、または一時的にでも−10℃以下になると予想されるときは、構造物全体を覆って採暖します(公共建築工事標準仕様書 6.11.4)。
  • 夜間の冷え込みは、打設した日の夕方から翌朝にかけての1時間ごとの気温の見込みで確かめ、給熱の準備をしておきます。

見合わせ・中止の判断を、後から説明できるようにするには

いつ、だれが、どの情報を見て、どう判断したかを、その日のうちに記録します。判断に使った予測の画面や数値、現場で測った雨量・風速・気温、監督職員との協議の内容を残しておけば、工程の遅れや品質について問われたときに、判断の根拠を示せます。

土木工事共通仕様書は、受注者が土木工事施工管理基準と写真管理基準によって施工管理と写真管理を行い、その記録と関係書類を作成・保管し、工事完成時に監督職員へ提出するよう定めています(1-1-1-27)。土木学会のコンクリート標準示方書(施工編)[2023年制定]にも「施工の記録」の章があります。公共建築工事の寒中コンクリートでは、養生期間中の温度と気温を自記記録温度計などで記録することが定められています(公共建築工事標準仕様書 6.11.4)。天気による見合わせや中止そのものの記録の様式は定められていないため、次のような項目を現場で決めて残します。

残しておく項目の例

項目 記録する内容
判断の日時と判断した人 前日の判断、当日朝の確認、打設中の中止など、判断ごとに時刻と氏名
判断に使った予測 見た時刻、予測の内容(打設の時間帯の1時間ごとの雨量、日平均気温の見込みなど)。画面を保存しておく
現場の実測 雨量、風速、気温、コンクリートの温度と、その時刻
決めた目安と照らした結果 「打設の時間帯に1時間◯mm以上の予測で見合わせ」など、前もって決めた目安と、それを超えたかどうか
連絡と協議 生コン工場、ポンプ業者、監督職員に連絡した時刻と内容。監督職員と協議した打継目の位置や施工方法
とった処置 シートで覆った範囲、打ち止めた位置、水の処理、給熱や散水の開始と終了
写真 空模様、覆いの状況、打ち止めた位置、温度計の表示など

後から確かめられる気象の記録

気象庁の「過去の気象データ検索」では、地点と年月日を選んで、近くのアメダスの1時間ごとの値や日ごとの値を表示できます。打設の日に実際にどの程度の雨が降ったかを後から確かめるのに使えます。ただし、アメダスは現場から離れた地点の観測です。現場そのものの雨量や気温は、現場に置いた計測器の記録で示します。

予測と計測を、打設の判断と記録にどう使いますか

現場の地点の予測で「打つか、見合わせるか」を前日と当日に判断し、現場の雨量計・風速計・温度計で「実際にどうだったか」を記録します。どちらもデータとして残せば、判断の根拠と施工中の状況を、日報や施工管理の記録とあわせて示せます。

KIYOMASA PROで確かめられること

KIYOMASA PROは、現場の緯度経度を登録し、250m〜1kmメッシュの高解像度の予測を、スマートフォンやパソコンで確かめられるサービスです(NETIS登録番号 KT-230016-VE)。

  • 雨:60分先までの短時間の予測と、最大36時間先までの1時間ごとの予測を、小数第1位まで表示します。前日の判断には1時間ごとの予測を、打設中には60分先までの予測を使えます。
  • 雷・突風:60分先までの雷の危険度を4段階で、竜巻の起こりやすさを2段階で表示します。
  • 風:高さ600mまで10m間隔の風速を、風向の矢印とあわせて表示します。
  • 暑さ指数:最大36時間先まで1時間ごとの暑さ指数(WBGT)と、対策を書いた予報コメントを表示します。夏の打設で作業員の熱中症対策を決めるときに使えます。
  • 作業可否判断ボード:労働安全衛生法の悪天候の基準を超える予測を赤、基準の80%以上の予測を黄で、当日と明日について表示します。
  • アラートメール:基準値と、基準に達したときの対応策を設定して知らせます。たとえば「シートの準備を始める」「生コン工場に出荷の一時停止を連絡する」のように、現場で決めた手順を書いておけます。現場近くのアメダスの1時間降水量や前24時間積算降水量には、注意・警戒・中止のように複数段の基準値を設定できます。
  • 基準値の相談:基準値の設定や予測地点の調整について、気象予報士が助言します。
  • 記録:画面に現場名が入るため、判断に使った予測の画面をスクリーンショットで保存し、報告に使えます。オプションの「エビデンス帳票出力サービス」を使えば、過去の予測データやアラートの履歴を検索してCSVで取り出し、作業中止の根拠や履行の記録に使えます。

現場の実測を記録する計測器

測るもの 製品 製品ページに書かれていること
気温・湿度、コンクリートの温度 おんどロイド 小型のセンサー(子機)が測ったデータを親機が無線で集め、専用のクラウドサーバーに送り、パソコンやスマートフォンで離れた場所から確かめられます。子機ごとに警戒値を設定し、超えたらメールで知らせ、回転灯などを動かせます。コンクリートの表面部と中心部の温度差の監視もできます。データは期間を絞ってCSVで取り出せます(NETIS登録番号 KT-230101-VE)
現場の気温と湿度 温湿度計測(おんどロイドの子機) 0.1℃単位で測ります。測定範囲は温度0〜55℃、湿度10〜95%RHで、記録間隔は10・15・20・30・60分から選べます。0℃を下回る気温を測るときは、測定範囲が−60〜155℃の温度計測(サーミスタ)の子機を使います
現場の雨量 雨量計測 0.5mm単位で測り、警戒値を超えるとメールで知らせます。降り始めからの累加雨量と、直近1時間の雨量(移動平均)が分かり、データはCSVで取り出せます
現場の風向・風速 風向・風速計測 0.1m/s単位で測り、警戒値を超えるとメールで知らせます。回転灯やLED表示板と連動でき、データはCSVで取り出せます

たとえば冬の打設では、前日にKIYOMASA PROで打設の時間帯の雨を確かめ、当日は60分先までの予測を見ながら打設し、打設後はおんどロイドで養生中の気温とコンクリートの温度を記録する、という使い方ができます。打設中に雨が降ったときは、雨量計測の記録で、いつからどの程度降ったかを示せます。

よくある質問

  • 雨が何mm降ったら、コンクリートの打設を中止しますか?

    国土交通省の土木工事共通仕様書や公共建築工事標準仕様書には、雨量で打設を中止する数値の定めはありません。土木工事共通仕様書は、練混ぜから打ち終わるまでコンクリートを風雨などから守るよう求め、公共建築工事標準仕様書は、品質に悪影響を及ぼすおそれのある降雨が予想されるときは適切な養生をし、それができないときは打込みをしないとしています。部材や覆いの準備に合わせて、現場の目安を前もって決めておきます。

  • 寒中コンクリート・暑中コンクリートになるのは、何℃からですか?

    国土交通省の土木工事共通仕様書では、日平均気温が4℃以下になると予想されるときは寒中コンクリート、25℃を超えると予想されるときは暑中コンクリートとして施工します。公共建築工事標準仕様書では、暑中コンクリートは日平均気温の日別平滑値が25℃を超える期間に適用し、寒中コンクリートの適用期間は特記によります。

  • 暑い日に打設するコンクリートの温度に上限はありますか?

    土木工事共通仕様書(令和8年3月)では、暑中コンクリートの打設時のコンクリート温度の上限を、所定の品質を確保できる場合は38℃、それ以外の場合は35℃としています。公共建築工事標準仕様書(令和7年版)では、荷卸し時のコンクリートの温度を35℃以下とし、これにより難い場合は監督職員と協議するとしています。

  • 打設中に雨が降り出し、途中で打ち止めるときは何に気をつけますか?

    打ち込んだ部分を覆って雨水が混ざらないようにし、表面にたまった水は取り除きます。契約図面で定められていない場所に打継目を設けるときは、構造物の性能を損なわないよう位置、方向、施工方法を定め、監督職員と協議します。打ち止めた位置、時刻、とった処置は写真とあわせて記録します。

  • 天気で打設を見合わせたことは、どう記録すればよいですか?

    判断の日時と判断した人、見た予測の内容と画面、現場で測った雨量・風速・気温、前もって決めた目安と照らした結果、生コン工場や監督職員への連絡と協議の内容を残します。KIYOMASA PROの画面には現場名が入るため、スクリーンショットを報告に使えます。オプションのエビデンス帳票出力サービスでは、過去の予測データやアラートの履歴をCSVで取り出せます。

出典

このページは2026年11月時点の仕様書、法令と公表資料をもとに株式会社GRIFFYが作成しました。仕様書や法令の言い回しを分かりやすく直しています。個別の工事に当てはめるときは、その工事の共通仕様書・特記仕様書と監督職員の指示に従い、安全面は所轄の労働基準監督署にご確認ください。

このページで紹介した製品

現場ロイドの製品について

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